40台も半ばになって、眼が悪くなったかなと眼鏡店に訪れて、視力検査したら、
「あなた、老眼ですね」
と老眼宣告をされてショックを受けた人は少なくないはず。
私も最初の老眼宣告の時、それで遠近両用にすべきなのかとか、
というか、ホントに?となって、眼鏡屋のセカンドオピニオンをしてしまったほど。
初めて老眼宣告されて遠近両用を作った話から、その後の出来事。事故ってメガネを壊してしまって廉価版を買ってみて分かった話を書いておきます。
遠近両用にして後、周囲にアンチ遠近両用な人が多いことにも気付いて、そんなケースも含めて参考になればと思います。
一言、「遠近両用は便利だぞ」
老眼宣告「あなた、老眼です」のショック
40台半ば、ちょっと眼が悪くなったかなと思って、家の近所のいわゆる安売り系の眼鏡店を訪れて、視力検査をしてもらいました。その店は、その時かけていた眼鏡を作った眼鏡店に乗り換えるまで20年近く前まではずっと使っていた眼鏡店で、安かったのもあって何本も作っていました。
視力検査をしてもらって、ふと視力を合わせたところで、新聞を渡され、これ見やすい?と。なんか微妙ですねと答えたら、
「あぁ、あなた、老眼始まってますね」
と、唐突に老眼宣告されました。近視の眼鏡を作るつもりだったので、老眼という新たなステージを宣告されてしまうと、こちらも持ち合わせている知識が皆無だったので、どうするべきかなどテンパってしまい、とりあえず何もせず店を後にすることになります。
セカンドオピニオンは30分のお説教と1時間の検査
「俺は老眼(≒老人)なんだ」
みたいなショックを覚えてしばらく、どうしようものかと2ヶ月ほど経過したころ、セカンドオピニオンを求めにその時の眼鏡を作っていた眼鏡店へ。
前述の話をして、軽く検査をしたところで、
「あぁ、老眼入ってるわ。今のうちから遠近両用を始めなさいな」
と、さらに強い老眼宣告。
2ヶ月ありますので、多少は勉強もします。遠用(いわゆるそれまでの近視)と近用(つまりは老眼鏡)という2本持ちも有りなんじゃないかなと思ってもいたので、そのあたりも含めて相談となります……が、
眼鏡店の主は全力否定。「そんなの、あちこちに眼鏡置いとかないといけなくなるからヤメトケ」と。
そして、「遠近両用は老眼の度が弱いうちから使えるようにならないと、キツくなってからはホントにキツいぞ」と。
それ以外に色々と説教と説得を受けまして、遠近両用を作ることになります。
遠近両用の快適さは、レンズの相性と眼鏡店の技術で決まる
遠近両用レンズの難しさは、
- 眼鏡店の検査能力と作製能力
- レンズパターンとライフスタイルとの相性
- レンズグレードとお金の都合
で決まるんだなと、これは2本目を作ってきて分かった話です。
眼鏡店の検査能力と作製能力
眼鏡店選びは慎重に……
これは昔ヒドい経験をしたので、強く認識しているのですが、もともと自分は乱視がキツいため、近視の眼鏡を作る場合でも大手メーカーであっても作り置きの在庫品の無い度数でした。
ところが、冒頭とは別の全国区の眼鏡チェーンで測ってもらったところ、在庫があると言うではありませんか。さすがに何かおかしいなと感じて、その店舗では買わず、モノは試しに系列の別店舗でも測ってもらいました。すると、「この度数だと在庫品じゃ作れないよ」と。系列でこんな回答になってしまうと、この店じゃ怖いなとなります。
そこでは眼鏡を作らず、上述のセカンドオピニオンの眼鏡店へ行き、たまたま検査結果の数値の紙をもらっていたので、見てもらったら、
「これ、度数合ってないな。在庫品で作るために弱くしてるな」と。
もし、あのチェーン店で作っていたら、身体を悪くするところでしたという話です。
眼鏡ってさ……
眼鏡を作るというのは、左目と右目の視力を矯正する道具を作るということではなく、自分にとって快適な視界を得る道具を作るものであって、左右の視力の矯正はもちろん、両目で楽に欲しい視る機能を得られなければ、その眼鏡は失敗で、運が悪いと頭が痛いとか肩が凝るとか、疲れるとか響くわけです。
眼鏡って資格が無くても作れるのって日本ぐらい
人の健康にかかわることなのに、資格不要で作れるのってオカシイ話で。コンタクトレンズは眼科医の処方箋ベースなのでまだいいのですが、眼鏡は資格不要で作製し販売できるのが日本です。
韓国も台湾も、中国であっても国家資格が無いと作製、販売できないのに、日本というのはおかしな国です。だから、安く眼鏡が作れるというメリットもありますが、眼の健康を犠牲にしてもねぇ……。
同じような話が整体とかカイロプラクティックの世界。あそこも資格不要で、どこかで修行なり勉強してくれば開業できます。柔道整復師とか理学療法士といった国家資格をバックボーンにしていれば良いですが、そうでないところも山のようにあって、YouTubeでもそういった問題提起をしている人もいますが、特にカイロプラクティックについては、海外では国家資格として扱われていて、日本でも昔から国家資格化すればいいのにしないというおかしな現象が続いています。(令和の虎あたりの動画を観ると断片的にこのあたりの闇世界が垣間見えます)
最低限国家資格のある眼鏡店か能力のある眼鏡店を選びたい
近年やっと日本でも技能士資格が国家資格として誕生したのですが、それでも資格がなくても眼鏡作製できて販売できます。これからの眼鏡の購入は極力国家資格を持っている店で買った方が良く、最低でも専門教育を受けている人の店で買うべきだとは思うんですが、このあたりどうなるんかなとは思います。掲示義務とか付ければ良いのにとか。
レンズパターンとライフスタイルとの相性
遠近両用と一言で言っても、「遠近」「中近」「近近」と3種類存在します。
これはライフスタイルの中で良好な視界を得るための距離感ですが、それと実際のライフスタイルが合っていないと、遠近両用も使いづらいという当然な話です。デスクワークしかしないのに「遠近」だと「遠」はほぼ不要で「近近」が欲しい。家の中まで広がれば「中近」が欲しくなります。
レンズグレードとお金の都合
近視の頃の眼鏡レンズってそんなに気にはしなくて、薄いとか非球面とかそれぐらいのグレードがあれば十分だったのですが、遠近両用レンズになると、設計によって「外面累進」「内面累進」「両面累進」とあり、外面と内面よりも両面の方がお値段高めで、プリセット型よりオーダーメイド型になると一気に値段が上がる感じです。
ただ、テストレンズを試してみると、外面や内面は使い勝手が悪いというか、歪みが気になります。
初めての遠近両用レンズは、眼というか頭が慣れる必要もあり、無難に使いこなせるようにと、HOYALUX 極にしました。オーダー時には、ライフスタイルに関するヒアリングであったり、フレームと顔のバランスであったり、こと細かに測ってオーダーをするというオーダーメイド型に近いものでした。値段も10万円超えでした。
当然というべきか、出来上がった眼鏡は自分の目にジャストフィットしますから、歪みとかそんな不満も皆無で慣れるまでに時間はかかりませんでした。
その後、事故で眼鏡を壊してしまい、作り直した時には、HOYAの量販店向けサブブランドHOLTのパルLSプラチナフィールドを選択しました。こちらが追加費用2万円程度で、オーダー時は、フレームに対して黒目のポジションを確定させる程度の簡略作業でした。出来上がった眼鏡は前回とは違いちょっと違和感がありましたが、2,3日で慣れました。
この経験で、分かったのが、遠近両用レンズを作る時に、少なくとも一番安いグレードとかは選ぶものじゃないなというところと、最低限「両面累進」のレンズでテストレンズで試して歪みとかが問題無いかを見極めるのが、後悔しないポイントだなと感じました。ただ、追加料金は取られますので、そこは考えておいた方が良いです。
「あの天神愛眼の”夢のレンズ”の値段が高い意味も分かる」
あの眼鏡ってとんでもなく高いって口コミをよく聞くのですが、実際、オーダーメイドで作るらしく、夢のレンズでは無いにしても、これだけ差が出るんだったら、そりゃ遠近両用の満足度も違うわって感じました。福岡じゃないから買わないけど。
フレームはレンズの玉の面積が大きい方がいい
フレームって小さい方が格好いい場合もあるんですが、遠近両用の場合、複数の眼鏡レンズを眼の使い方に合わせて配置したようなものなので、それぞれのエリアが広く確保出来る方がが使い勝手が良かったりします。
なので、フレームは玉の面積が大きくなるようなのが良いようです。
遠近両用にかぎらず眼鏡作りは店選びだなと
どんだけ良いレンズだろうと、バシッとパラメーターを決めてキッチリ作らないと、眼鏡の機能は十分に発揮されないし、結局見辛くて、頑張って、疲れるだけ。そうなると、安い、早いだけの店は怖いなぁって。

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