ベルマークは理念こそ高尚だけど、もうこれからの時代にはそぐわない

東洋経済に掲載されていた下記の記事、

かれこれ四半世紀ほど前、まぁ、自分もベルマーク集めは好んでやっていた気がします。財団資料のグラフが記事に差し込まれていましたが、ほぼこのMAXな時期です。
未だにあるんだということは、コンビニで菓子とか買うときに感じるのですが、いよいよそのシステムを継続するのに限界が来てはいないだろうかと感じるわけです。

もっとも、PTAというのが基本的に専業主婦(ないしは主夫)であることを期待している様におもわれてならないのですが、日本の実状は共働きでなければ、満足な生活が厳しい世の中になりつつあると思われます。ましてや、シングル親というのも当然のようにあり、もう、PTAって人間利権団体のような感じもしなくも無いです。

「ベルマーク集計のために、有給休暇をとらなければいけない親。その分の金ぐらい寄付するから勘弁して欲しい。」

これって、スゴイ経済的には的を射ていると思われるのです。だって、フルタイムで働く人が一日有給休暇を取ると、その対価は低く見積もっても1万円程度でしょう。でも、このチマチマした活動から得られるものっていくらですか?

もちろん、学校設備の充実とか他の学校等への支援とか理念はとても高尚です。しかし、このご時世に親にこんなことまで頼り切る頭がそもそも腐っています。

私は、ベルマーク活動自体を悪いこととは思いません。今後もやれば良いと思います。しかし、そこにやみくもに親を巻き込むものではありません。自分たちの学校をもっと良くして、他の大変な学校も応援する。そのためにベルマークの付いた商品を積極的に選ぶ(どこぞのエコキャップみたいに理念や消費者との約束がズレてないので良いです)けど、ベルマークの集計や送付などは、子どもたち自らが率先して行う。

たしか、自分が子ども頃は自分たちで集計とかしていた気がします。小学校に色んな委員会があって、その中にベルマーク委員会ってのがあって、彼らが頑張っていたと思います。それで良いと思いますし、そうあるべきです。親を巻き込んでいる時点でこの事業は破綻していますし、それを良しと考えている親や学校関係者、教育委員会や自治体関係者は、頭が腐っているとしか思えません。

ベルマーク批判の背景にあるPTA批判を見ながら、そもそもなんか違うんじゃないかなーとか思ったのでありました。

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